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COLUMN

池田公太が考える外国人に家を貸す際のメリットとデメリット

ルールや言葉の壁とサポート会社の存在

平成29年11月に施行された外国人技能実習制度により多くの外国人を受け入れるようになって日本へ長期にわたり在留する外国人が増加しました。それにともない、アパートやマンション、シェアハウスなどのオーナーさんが外国人と賃貸契約を結ぶ機会が増えたといいます。日本独特の賃貸契約ルールなど外国人にとっては馴染みのないルールが存在し、契約後にトラブルになることが多いそうです。そのため外国人に対しての賃貸契約は依然として厳しい状態が続いており、生活スタイルや言葉の壁を乗り越えた相互理解が必要になってきています。

不動産会社へ行って日本語が話せなくても今はネット上で賃貸物件を探す方法があります。インターネットを使えば制限がなく希望の物件は見つかりやすいかもしれない、問題なのは契約を交わすまでの不動産会社とオーナーさんとのやり取りです。在留する外国人とオーナーさんに共通しているのが言葉の壁と生活スタイルへの理解不足。オーナーさんの立場でいうと、思うように言葉が通じず生活スタイルが違う外国人を迎えるのは難しいと感じるかもしれません。お互いの困りごとを解決するのが外国人向けの賃貸物件を斡旋し、電気、水道、ガス、インターネット関係の手続き、会社によっては賃貸契約に必要な保証人、入居後のサポートをしてくれる会社です。何となく外国人との賃貸契約に距離を置いてしまっているオーナーさんもサポート会社を介する紹介や契約があれば安心するのではないでしょうか。

日本の風潮として考え方が保守的な部分があり、文化の違いや価値観を抵抗なしに受け入れるまで時間がかかります。対在留外国人の賃貸物件も増えつつあるそうですが、全体でみると物件数は充分ではないようです。賃貸物件数が伸び悩んでいる原因、オーナー側が受け入れたくないと思う理由に池田公太は注目してみたいと思います。

外国人に家を貸す際のメリットと注意したいこと

業種により慢性的な人手不足から外国人労働者の需要は引き続き高い傾向にあり賃貸契約を交わす機会が今後も増えてくると予想されます。キーワードは外国人の対応に強い保証会社、相互理解、在留カードの確認です。家を貸す際のメリットとデメリットについて池田公太が見直してみました。

メリットその1、入居中の外国人による仲間への橋渡しで空室が埋まりやすいことです。在留している外国人の多くはネットを通じて仲間と情報交換を盛んに行いつながっているようです。受け入れてくれる賃貸物件の情報があると仲間に紹介し、うまくいけば空室になることなく貸し出せるかもしれません。人と人のつながりはとても大事なもの、オーナーさんにとっては新たな入居者を探さずに済むので助かるのではないでしょうか。

メリットその2、早い時期に契約が決まりやすいです。入居を受け入れてくれる賃貸物件が少ない中で探しているのが常になっており、日本人のようにたくさんの物件候補の中から吟味して探す時間もあまりないことから条件に合えば相場より高い物件であってもそこに決めてしまう外国人が多いといいます。

メリットその3、引っ越し、就職シーズンを選ばず集客できます。外国人が日本へ渡航してくる時期には決まりがなく契約可能な賃貸物件の数が少ないとなれば常時探している人がどこかにいることになります。入居者募集のターゲット層を広げることで集客の増加が期待できます。

平成30年には在留外国人数が270万人を超えているのに対し、物件数はマイナスではないものの伸び悩んでいるのが現状、日本に在留している外国人の住む家が見つからず切実な思いをしているのに肝心な受け入れ体制が充分に整っていないことや国と自治体のフォローが追い付いていないのも問題だと思いますね。ではオーナーさんが家を貸し出すことに躊躇してしまう理由、デメリットはどこにあるのでしょうか。

1つめは言語の違いで意思疎通が思うようにできず生活に必要なルールをわかってもらえないことです。片言でも理解できればと思いますが、国の文化の違いは大きく理解が難しいパターンもあり、生活のための日本独自のルールをその場の説明でわかってもらうには限界があります。もし自分が海外で家を借りるとき、なるべく条件に合った物件を探したいと思うでしょう。オーナーさんとの意思疎通がなければどんな条件の物件を紹介されるか不安になるのは当然で、入居できたとしてもルールが把握できず何かのトラブルが発生したときに言葉が通じなければ困るのは入居者である自分、これと同じことが家を貸し出すことにより起こらないとは言えません。ルールを知ってもらうにはやはり言葉の壁をなくす、相互理解をすることが大切です。

2つめは物件の又貸しが行われたり家賃の滞納があったりと、将来困るかもしれないということです。お部屋の又貸しは日本国内では基本的に禁止になっているところがほとんどですので、入居者へ決まりを守らないと退去になるかもしれない旨を伝え理解してもらう必要があります。家賃の滞納については連絡がつかない場合、最悪のケースとして無断で帰国しているという話を聞きます。部屋の荷物はそのままで家賃滞納となれば一番困るのはオーナーさんです。泣き寝入りを防ぐためにも保証会社の存在が頼りになりますので契約時には外国人の対応に強い保証会社へお願いすると良さそうです。

家を貸し出す際のリスクを回避するための注意点として、信頼できる保証会社の確保と契約書の説明はいつも以上に念入りに行うこと、在留資格を証明する在留カードを確認することがあげられます。有効期限、在留資格と仕事の内容が一致しているかをチェック、写しを保管しておきます。日本人、外国人関係なく、手を尽くしていてもトラブルはつきものです。オーナーさんとの距離が少しでも近づき、環境が整備されれば在留外国人が置かれている状況も変わってくるのではと思います。